あなたは、職場などで上司や同僚の感情的な言動に振り回され、疲れた経験はありませんか?特に「なぜ怒っているのか分からない」理不尽な怒りをぶつけてきたとき、どう対処すればいいか戸惑ったことはないでしょうか?
アラサーの悩みに直結するメンタル防衛力は、私が幼少期に文字通りちゃぶ台が飛ぶような激しい家庭で身につけました。めちゃイケの“爆裂お父さん”さながらの父の怒り、鉄壁の鈍感力で対峙した母、お風呂場での避難生活(笑)。今となっては人生最高の「メンタルトレーニング」だったと思っています。
この記事では、波乱万丈な「もんじ家」のリアルなエピソードを通じて、あなたが職場の感情的な人、あるいは友人・恋人関係で心をすり減らさないための「怒りの受け流し方」と具体的な心の持ち方をお伝えします。
なぜ理不尽な怒りは生まれる?「飛ぶちゃぶ台」から見えた原因
誰にも向けられない”怒り”が爆発したときの張り詰めた空気
我が家で怒りのスイッチが入るのは、決まって父でした。
自営でやっていた仕事がうまくいかない時、兄たちが問題を起こした時…
怒りは誰か個人に向けられるというより、家全体を覆う苛立ちのエネルギーのようでした。
父がカッとなると、食卓に並んだご飯は高確率で宙を舞います。
今思うと、お皿が飛ぶのは許せても食べ物を粗末にするなんて…「あの日の献立に失礼だぞ!」と言ってやりたいですね(笑)。
怒りは、ときには一切動じない母に向けられることもありました。「なぜお前はそうなんだ!」と母の冷静な態度そのものに父はブチ切れることも。
あなたの職場で理不尽に怒鳴る人も、なんだか不機嫌なあなたの恋人も、怒りの矛先があなた個人ではない可能性が高いです。
それは「仕事のプレッシャー」や「家庭の不満」といった、あなたと関係のない「苛立ちのエネルギー」の横流しかもしれません。
…横流ししないでくれよ、というのが本音ですけどね(笑)
食卓が戦場に…「お風呂場避難システム」発動!
父の怒りの爆発が始まると、すぐさま母は私をお風呂場へ避難させました。時には、食べかけのご飯が入ったお茶碗と共に…って、この状況で食べられるか!
ちなみに兄たちもそれぞれどこかへ…
狭い家だったので、どこにいても父の雄叫びは聞こえてきました。怖さよりも「みんなでご飯を食べていたのに…」という、日常を壊された寂しさの方が大きかった。父のプレッシャーや苦悩を子どもながらに感じていたから、余計切なかったのかもしれません。
この「お風呂場避難」は、安全な場所への「物理的な距離」を取るという、母が教えてくれた最初の自己防衛策だったのだと、今なら分かります。
怒りに消耗しない!もんじ家の母に学ぶ「鉄壁鈍感力」の鍛え方とサバイバル術
怒りの嵐の中、動じない母の”強さ”の正体
父の荒れ狂う怒りを前にしても、母は驚くほど動じませんでした。むしろ、お味噌汁を投げつけられた時でさえ、父をにらみ返すほどの芯の強さを見せていました。
その姿は幼い私にとって、めちゃくちゃカッコいいものでした。
物理的な力で敵わなくても、母は心で怯まなかった。
父が実際に手を上げる人ではないと分かっていたからなのかもしれませんが、相手の感情の圧力に屈しない姿勢は、まさに「鉄壁の鈍感力」でした。
この母の「動じない力」こそ、感情的な上司や同僚に振り回されないアラサー女性に必要なサバイバル術です。
相手にしないことが”怒り”を無力化するという法則
母を見て学んだのは、怒りの本質です。
怒りとは、「反応」を求めて燃え上がるもの。相手が取り合わず、毅然とした態度でいれば、エネルギーを失っていきます。
母が態度を崩さずにい続けたからこそ、父の怒りは目的を失い、それ以上の大事を防げていたのだと今では理解できます。怒りを受け流すとは「怒りを自分の中で処理せずに、相手に返すこと」なのです。
【30代のメンタル防衛力】感情を「流す」ことが自己防衛と信頼につながる心の持ち方3選
この波乱万丈な家庭で育ったおかげで、私は少しのことでは動じない心を持てるようになりました。
これは、社会に出てからも、理不尽な態度を取られても頭は意外と冷静でいられる土台になっているのです。
あなたが職場で理不尽な怒りに巻き込まれないための具体的な心の持ち方をお伝えします!
習慣1:怒りの「名付け親」になる
怒りの矛先が向かってきたら、心の中で「これは相手の苛立ちというボールだ」と、怒りの感情に名前をつけてみてください。自分ごととして受け取らず、「相手が抱えた問題」だとラベリングすることで、自分との間に距離を取ることができます。
習慣2:物理的・精神的な「お風呂場避難システム」を持つ
もんじの母が物理的に私をお風呂場に避難させたように、あなたの心の安全地帯を確保しましょう!
- 物理的:感情的な人が近くに来たら席を立つ、お手洗いに行くなど、30秒だけその場を離れる。
- 精神的:怒鳴られたら、心の中で「私は今、お風呂場に避難中だ」と安全な場所を思い描き、相手の言葉を「ノイズ」として処理する。
習慣3:感情の嵐の中こそ「毅然とした態度」でいることを意識する
怒りの嵐が収まるまで、あなたも毅然とした態度を崩さないことを意識しましょう。
怒りの嵐を、受け流すこと。
これは、理不尽な感情に巻き込まれないための自己防衛策であると同時に、冷静さを維持できる秘訣でもあります。
だからこそ、「この人なら任せられる」という信頼にも繋がるのだと実感しています。
まとめ:理不尽な怒りに負けない自己肯定感を守る「心の土台」
この出来事から教わったのは、理不尽な怒りに消耗しないための最も重要な心の土台。
それは、「怒りは相手の問題であり、自分の心に入れない」と理不尽を感じた瞬間、意識的に線を引くことです。怒りの嵐が収まるまで、あなたも毅然とした態度を崩さないことを意識しましょう。
この小さな気づきが、頑張っているのに報われないと感じてしまうあなたの自己肯定感を守り、人減関係の消耗を劇的に減らしてくれます。
さあ、明日からは「もんじ家流」の心の土台(怒りを入れない)と3つの習慣で整えた、鉄壁の鈍感力で、心の安定を勝ち取りましょう!